はい
皆さん
私は墨子と申します
遠い昔
このギンチクさんのように
神の元でね
神に仕える心で
人々に教えというものを
説いておりました
今のあなた方はね
誰もが賢くなり
また色々な情報も手に入れやすくなり
生活もスピード感があり
全ては本当に
矢の如く過ぎゆく日々の中でね
一人一人が様々な考えを持ち
生きているようですが
肝心の心というものが満たされておらん
忙しく生きてね
それで嬉しいかね？
他の人々の考えを覗き
世界の情勢を読み漁り
あなたの心は潤うかね？
皆さんはね
忘れておるんです
人間としての
本当に確かなもの
温かくまた
我が身を確実な安らぎへと導くもの
ただ一つ天と繋がるもの
その存在が
あなたのその胸の内にあるという
真実を
誰もが見つけようとはしない
外へ外へと向いておる
残念なことですよ
私はね
今も昔もこのように
同じようなことを話しておりました
人々はいつも力を外へと探し求める
そのあなたの中にこそ
天から頂いた最大最強の万能な力
天と共に動く力
天を現す力
天の分身として生きる力
それがあるというのにね
誰も探そうとはせんのです
あなたの心はね
刺激を探して
常にそれで満たせばよいと言うものではない
人間にはね
中庸というものが必要だ
何事も片寄りすぎてバランスを失うことで
足元をすくわれるのです
私の話をよく聞きなさい
あなた方は何でもかんでも
ポジティブであればよいと考える
確かにそれも大切だ
しかしね
そんなことを続けると
やはり人というのは疲れてしまうのです
何事も偏りは不自然というものだ
いいですか
いつもニュートラルな所にありなさい
ポジティブでもない
ネガティブでもない
しかし
人に話しかけられて振り向く時には
笑顔が作れるような
そんな心にありなさい
墨子からの伝言
– 心臓から出た言葉たち
