私は美空ひばりと言います
皆さま、初めまして
この形でまた皆さまにお目にかかるとは
思ってもみませんでした
今日はよろしくお願いします
昨夜ギンチクさんが
私を呼んでくれないかと
天の方々にお願いしたそうで
天の方々、この方々はね
もうビックリされますよ
要するに神さまというような方々ばかりでね
眩くて目を開けていられないほどの
光なんです
その方々のお一人がね
「ひばりさん、久しぶりに日本の皆さんに
お話ししてみませんか」
と言って下さいました
私は皆さんの前で歌ったことはあるけれど
こんな風にして話したことは
ないと言ってもいいから
今日は上手く話せるか自信ないけれど
こうして来たのです
今私はね
どうしてると思います？
こうして形もなくね
魂というものになっています
そして歌を歌うということを
続けてもいます
こう言うとね
伝えるのは難しいんですけどね
今だってこうしてギンチクさんに
話してるけど
実際私は口もないけれど
テレパシーで話してるんですね
ギンチクさんに伝えてね
その時に
私の感情と言いますか
私の持つ心の動きというのも
ギンチクさんに伝わります
それはこの私の送る
言葉の中に入れられて
伝わるんです
だから言葉は音みたいな要素も
少し持ってるんです
それがもう少し、と言うか
ハッキリと私の思い、意図で
リズムを持つように私が発するとね
これが歌として
私が発してることになるんです
だから私は今もよく
歌を歌うんですよ
やっぱりね
歌が大好きなんです
美空ひばりからの伝言
– 心臓から出た言葉たち
